福崎町にひっそりと佇む登録有形文化財の旧小國家。ここの長屋門を利用した古民家カフェ「農家のごはん ことほぎ」です。
旧小國家は、江戸時代の庄屋で1871年(明治4年)の「播但一揆」で農民の身代わりとなり、すべての罪をかぶって多くの農民の命を救い、処刑された小國鐵十郎の生家です。その後、鐵十郎の孫の積治の代以降、産婦人科として使われました。産婦人科の先生を知る方は、貧しい人からお金をもらわずに診療をされるなど本当に患者さんを親身に思い尽くされた方だったとか。
そんな神聖な趣のある場所をお借りして、牛尾農場の新鮮な旬の無農薬無化学肥料の野菜と自家配合の発酵飼料にこだわった平飼い卵や鶏肉を使ったランチを提供しています。たくさんの命が救われた場所で命を育む本当の食を提供したいそんな思いで「農家のごはん ことほぎ」は産まれました。
「ことほぎ」とは、漢字で「言祝ぎ」と書きます。
文字通り、言葉で祝うこと、という意味です。
旧小國家は、元々産院で、おそらく当時の女性たちも生れてきた赤ちゃんと幸せな時間を共有し、「おめでとう」と周りからことほぎを受けていたと思います。
そんなことを想像しながら、丁寧に栽培した野菜で、丁寧に料理をして、来てくださったお客様をお祝いする気持ちでお迎えしたい、幸せな時間の共有、それが「ことほぎ」という名前に込められています。
2024年5月末をもちまして閉店することに致しました。
お陰様でオープン当初から沢山のお客様にご来店いただきまして皆さんに支えていただき今まで営業することが出来ました。本当にありがとうございます。
登録有形文化財という貴重な建物を使わせていただけたこと、お庭のお手入れやお店の前を早朝から履きあげてくださった大家さんご夫婦にも本当にお世話になりました、感謝しています。
季節の移ろいとお庭には花が咲き乱れ、旬の野菜と平飼いで飼育した養鶏の卵や肉を使い、出来る限り化学調味料を使わず身体に優しいランチを提供させて頂くことが出来たのも、牛尾農場メンバーの働きや昔ながらの製法で作ってくださる調味料、またコープ自然派さんなど安全な食材を提供してくださる業者さんのお陰でもあります。
NHK教育のふるカフェ系ハルさんの休日にも出演させて頂くなど本当にここでしか味わえない経験をさせて頂くことが出来ました。糸掛け曼荼羅やお話会のワークショップ、子育て講座などたくさんの出会いの場でもありました。お店を経営する中で見えない心と向き合う事にもなり、改めて自分と向き合いながら心の学びの経験にも繋がりお店と共にスタッフと成長しながら進んで参りました。
改めて幸せな約6年間だったと思っています。
その反面、生活を犠牲にしてしまっていた部分もあり、今回の閉店への踏み切ることに致しました。
この先も牛尾農場の畑を耕しながら、日本を担う子供たちやお母さんたちと食育や教育、農業のこと、土と共に心も耕す取り組みが出来たらとワクワクしています。
ありがとうございます。
また子育てもひと段落して余力が出来てきましたら次の展開もあるかもしれません。
その時は、また宜しくお願いします。
ありがとうございました。
農家のごはん ことほぎ 牛尾祐美子
牛尾農場の新鮮な旬の無農薬無化学肥料で栽培した野菜を使ったお昼ごはんのお店です。「食」という字は「人」を「良」くすると書きます。食は本来人を良くするもの。食べて健康に元気でいられる食をお届けできたらいいなと思っています。お米は、牛尾農場のアイガモ農法で栽培したものを在庫がなくなれば福崎町産の無農薬のお米を使用します。玄米は圧力鍋でやわらかくもっちり炊き上げ、お子様でも食べやすいようにしています。
鶏肉も卵も牛尾農場で初生雛からほぼ国産原料の自家配合発酵飼料で飼育したものを使用しています。抗生物質などの薬剤は一切使用しておりません。
鶏肉は、ひねどりを使用しています。ひえねどりは、固いのですが味が濃く美味しいです。お店では挽肉にしたものを使用したり、圧力鍋で柔らかくなるまで炊いてから味付けしています。
建物は、江戸時代末期から建っている国の登録有形文化財の旧小國家の長屋門をリノベーションして店舗にしています。
旧小國家の庭園には、季節の花が咲き四季折々の情景がとても綺麗です。
春のシーズンには、オープンガーデンも行っています。
※牛尾農場の野菜は、有機JAS認証は取得しておりません。今後も取得する予定はございません。有機JAS制度より厳しい自社基準での栽培管理を行っております。
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